アケビ果皮抽出物研究開発成果

1.アケビ果皮抽出物のリパーゼ阻害作用

アケビ果皮エタノール抽出物は濃度依存的にリパーゼ活性を阻害するということが明らかとなった。

2.ラットの脂質の消化吸収に及ぼすアケビ果皮抽出物の影響

雄性Wistar系ラット(9週齢)に1 mlオリーブ油エマルジョン及びアケビ果皮EtOH抽出物300mg/kgを投与した。30〜300分後に尾静脈採血を行い、血中中性脂肪濃度を測定した(n=8)。アケビ果皮抽出物を投与した群では、油脂投与後の血中中性脂肪の上昇が顕著に抑制された(P<0.01 by two-way ANOVA followed by Bonferroni’s test)。以上より、アケビ果皮抽出物は摂取した油脂の消化吸収を抑制することが分かった。

3.アケビ果皮抽出物投与の効果(体重)

雄性ICR系マウス(4週齢)に30%牛脂を含む精製飼料を与えて飼育した。アケビ果皮抽出物は重量比2%を混合して与えた(n=13)。マウスの体重を比較したところ、対照群と比較して、アケビ果皮投与群で体重は有意に低かった(P<0.01 by two-way ANOVA followed by Bonferroni’s test)。12週齢の時点で、アケビ果皮投与群の体重は対照群より約10%低かった。

4.アケビ果皮抽出物投与の効果(摂食量と糞量)

マウスの摂取量及び糞量を比較したところ、対照群と比較して、いずれもアケビ果皮投与群では有意に高い値を示した(P<0.01 by Student’s t-test)。アケビ果皮投与群では対照群よりそれぞれ50%、78%高い値を示した。マウスは脂質の消化吸収を抑制するため、高脂肪食を与えたマウスの糞量が増加し、それを補うために摂取量が増加したと考えられる。また、アケビ果皮抽出物の摂取による体重の減少は、摂食量の低下が原因ではないことが示された。

5.アケビ果皮抽出物投与の効果(臓器)

マウスを12週齢で解剖後、各種臓器の重量を測定した。脂肪組織(内臓脂肪)の重量は対照群と比較してアケビ果皮投与群で有意に低い値を示し、半分以下に低下していた(P<0.01 by Student’s t-test)。以上より、アケビ果皮は高脂肪食の摂取による内臓脂肪の蓄積を顕著に抑制することが明らかとなった。 その他の臓器の重量には有意な差は観察されず、以上所見も見られなかった。一方で、肝臓は対照群では白色を呈し、脂肪肝の状態であったが、アケビ果皮投与群では赤褐色を呈し、脂肪肝の状態は観察されなかった。

6.アケビ果皮抽出物投与の効果(糞中脂質含量)

マウスの糞中の脂質含量を測定したところ、対照群と比較してアケビ果皮投与群で顕著に高い値を示し、3倍以上に増加していた(P<0.01 by Student’s t-test)。以上より、アケビ果皮抽出物は高脂肪食の摂取した場合の脂質の排泄を促進していることが分かった。

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